さて、弊ショップ(ケーピーディー)では、同人音楽の音楽集を取り扱っておりますが、今回はその中でも老舗のサークル「MEGAふぇっぷす」の作品群を紹介したいと思います。
サークル:MEGAふぇっぷすについて
今やFM音源を主体としたオリジナル・アレンジ作曲の音楽集を刊行されるサークルはごく少数となっていますが、「MEGAふぇっぷす」は2024年夏コミ(C104)でも新作を出されるほどの意欲的なサークル様です。(あとは、いつも合体サークル出展で隣にて販売されていますCHEMOOLさんのサークル「Firecracker」様もその貴重なサークルの一つですね)
「MEGAふぇっぷす」サークル主催者の「M.S」さんはFM音源、主にPC-88やPC-98で使用されていたOPNA(YM2608)を使用した楽曲を数多く輩出されています。
Music Arenaシリーズについて
そのなかで「Music Arena」シリーズはPC88のサウンドボード2を使用しPMD88での演奏を想定した曲データを収録したシリーズとなっています。
その音楽集の特徴としては「CD-Extra」収録で、d88というディスクイメージで全曲再生のためのデータを提供しているのとCDDAのサウンドトラックが一緒になっている形式という点です。
CDDAのサウンドトラック部は、あくまで後述のd88で演奏できる全曲のなかから選りすぐりの楽曲をオーディオトラックとして収録したものです。ですので、この音楽集のCDをCDプレイヤーに入れて再生させただけでは収録曲を全曲再生できるものではないということです。
では、どうやってd88というファイルを使えば全曲再生できるか。それはこれから説明していきます。
d88ファイルの扱い方
d88ファイルはWindowsやMacなどのPCで読むことのできるファイルです。容量も「Music Arena」シリーズのファイルは数メガバイトにも満たないとてもコンパクトなものとなっています。
ここからは少し工夫が必要となるため、詳細については敢えて書いていきませんがやり方としては2通りあります。
各種PC88用エミュレータを使用する
M88やXM8といった、WindowsパソコンでいにしえのPC88シリーズのソフトウェアを動かすソフトがあります。実際に起動させるには必要な実機の情報を自分で抜き出す必要があるため敷居が高いのですが、わざわざ古いパソコンを使わずとも音楽集を堪能することができます。
PC88実機にて再生する
d88データ形式というのはひらたく言うと「実際にフロッピーディスクのセクタ情報を忠実にデータ化したもの」であるため、割愛はしますがd88データをPC88実機に直接読み込ませたり、一度フロッピーディスクに書き込んでしまえば、実機で音楽集が実行できるようになります。
サラッと書いていますがレトロパソコンに精通している人にアドバイスを受けるなり、実機を買ってきちんとメンテナンスをしたものを用意したりとエミュレータを使うよりかなり敷居が高いです。その覚悟があればきっと実機から素晴らしい音楽が奏でられることでしょう。
Music Arena 2024
では、ここからは「Music Arena」シリーズの紹介に入ります。2024年の夏コミ(C104)にて新刊で刊行された本作は、ファミコン40周年特集として、収録曲としてファミコンの楽曲をアレンジしたものが多く収録されています。筆者(ぽんず)もそのファミコンのアレンジ2曲を提供しております。
バックナンバー
Music Arenaシリーズは2015年からバックナンバーを取り扱っております。新しいものから順にバックナンバーを紹介します。
Music Arena 2022
MEGAふぇっぷす様サークル30周年記念&コミケ100とWキリ番の時期に制作された記念作品です。
Music Arena 2018&2019合併号
ツインテールのタムリンが描かれたMEGAふぇっぷす様の2019年8月作品『Music Arena2018&2019合併号』です。
Music Arena 2017
「To Heart」のヒロインである神岸あかりに、人気の高いマルチがミニチュアになって手のひらに乗っています。
Music Arena 2016
Music Arena 2015
筆者とMusic Arenaの出会いはこの2015からでした。とはいえC88に参加はしていなかったのでバックナンバーとして最初に手に入れたのがきっかけなのでした。
最後に
少し駆け足となりましたが、新刊およびバックナンバーの紹介でした。弊ショップ(ケーピーディー)ではこれらを販売しておりますので、Youtubeを聴いたりして気になった方はご購入いただけますと幸いです。
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