※2017年に書いたものを加筆修正しました。
※著作物に当たるデータは削除しました。
レトロゲーム愛好家にとって、HDMIテレビ全盛になった今でもオリジナルのゲーム機で遊ぶために欠かせないのがFRAMEMEISTERだろう。古くからある多種多様な映像入力形式から、HDMI形式に変換、アップスケールして映し出してくれる優れものなのだ。
我が家にはファミコンをはじめ、多くのレトロゲーム機が存在する。将来的に遊びたくても遊ぶ環境が無くなる事を懸念し、思い切って導入を決めた。というのも、このFRAMEMEISTERの生産終了が遂に告知されたからだ。部品の調達が困難になったからとのことなのだが、時代の流れは残酷だ。
昔のゲームがレトロフリークなどの互換機、最新ハード機でのバーチャルコンソール、小型の筐体でソフトエミュレータで再現させるといった、オリジナルのゲーム機を模したハードやサービスが数多く存在していて、当時の懐かしい記憶を蘇らせてくれるのだが、それでは満足しきれない。
そもそも私はファミコン世代のど真ん中で、これまで沢山の家庭用ゲーム機に触れてきた。
※余談だが、下はNEWファミコンに北米版ファミコン(NES)のコントローラーを接続したものだ。
※北米版ファミコン用コントローラーは本家ファミコンのものとガワが違えど同じものを使っている
「オリジナルのゲーム機でずっと遊べること」は、そんな私の強い願いであり、もし年老いて遊べなくなったとしても、ソフトやハードは手元に残しておきたい貴重な財産だ。そんな強い想いがある限り、遊ぶ環境はなんとしても残さねばならない。
レトロゲームはブラウン管テレビに映すのがもっとも適した方法だ。一定の世代から上の人たちにはその方がなじみ深いのではないかと思う。
だがしかし、この最高の環境をずっと維持し続けられるとは限らない。ブラウン管テレビが市場から消えており、もう新品は手に入らないからだ。現行の液晶テレビだとHDMI端子以外は接続出来ないものが多く、昔のゲーム機は接続する事すら困難になってきている。
旧来からある映像出力形式は
- ビデオ(映像・音声)
- S端子(映像)
- D端子(映像)
- アナログRGB(映像・音声)
ビデオ~D端子までは古いゲーム機にはおなじみで、パソコンや一部のゲーム機で綺麗な映像を出力させるアナログRGBなどは非対応のゲーム機でも改造を施して出力させている人も当時は居たほどだ。それらを現代のHDMI出力に高性能な変換をする強力なコンバーターがこのFRAMEMEISTERだ。
■FRAMEMEISTER
「詳細説明」ページより画像を拝借
昔のゲーム機であればビデオ~D端子まではあるだろうし、私のような画質に拘る人や、15kHzアナログ出力が可能な一部の古いパソコンを持っている人は当時のモニターで綺麗な出力をさせていたのではないだろうか。
この多彩な入力端子。特にアナログRGB入力に関しては数が多くなることを見越してセレクターを同社が提供しているので、より綺麗な映像で遊びたければそのセレクターも併用するといい。
これで、我が家に眠る多くのゲーム機が活躍してくれるようになったぞ!
もう完全に実機(以上)です。
パススルー出力させたテレビ画面で遊ぶだけでも問題ないレベルだが、パソコン上のキャプチャソフトでプレビューされた画面で遊んでいても問題ない遅延レベル。なにより映像が綺麗なのが嬉しい。
遅延は感じられないレベル
映像をHDMI(480P~1080P)にアップスケールする際の、その遅延時間は0.1フレーム未満という。ぶっちゃけて液晶テレビの表示遅延のほうが大きいので気にならないレベルだ。
ブラウン管テレビを基準にすると、液晶テレビでは必ず映像は遅れて表示される事になる。昔のゲーム機になればなるほど、ブラウン管テレビ基準でゲーム作りをしていたので遅延が大きいほど操作性に大きくかかわってくる。(個人的にPS2以前のゲーム機はブラウン管で遊ぶことが好ましいと感じている)
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にもかかわらず、アクション・シューティングゲームなどを遊んでいても特に不便さは感じないどころか、ブラウン管では設置が難しい縦画面のシューティングを遊ぶ時なども、液晶モニターのピボット機能のおかげで簡単に実現してしまう。これは嬉しい、まだまだ、うちのゲーム機たちは眠らせるわけにはいかないのだ!
おわりに
マイコンソフト様、今までFRAMEMEISTERを製造していただき、ありがとうございます。そして、お疲れさまでした。また新しい魅力ある製品が出ることを期待しています。
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